「早起きは三文の徳」とよく言われますが、実は早起きよりも先に大切にしたいのが早寝という考え方です。
朝早く起きるだけでは十分な睡眠を確保できず、むしろパフォーマンスが下がることもあります。
本記事では、なぜ早寝が大切なのかを客観的な視点から解説していきます。
睡眠の質は就寝時間で決まる理由
睡眠には深い眠り(ノンレム睡眠)と浅い眠り(レム睡眠)があり、そのサイクルは就寝後すぐに訪れる深い眠りが特に重要とされています。
夜更かしして睡眠時間を削ってしまうと、この深い眠りの時間が短くなり、脳と身体の回復力が低下します。
一方で、早寝を心がけることで自然と深い眠りの時間を確保でき、朝の目覚めや日中の集中力が向上します。
つまり、ただ早起きするよりも、睡眠の質を整えるために早寝を意識する方が、結果的に一日のパフォーマンスを高める効果が期待できるのです。
無理な早起きは生活リズムを乱す
早起き自体は悪いことではありませんが、睡眠時間を削って無理に起きると体内時計が乱れ、逆に生活リズムが不安定になります。
睡眠不足によって日中の眠気や集中力の低下が起こり、仕事や勉強の効率も悪化してしまいます。
早寝をすることで自然に早起きできるリズムが作れるため、生活リズムを整えながら十分な睡眠時間を確保できるのが理想的です。
つまり、無理をして起きるのではなく、自然に目覚めることが継続のポイントです。
習慣化しやすいのは「早寝」から
生活習慣を変えるとき、「早寝」は「早起き」よりも実行しやすいと言われています。
朝起きる時間をいきなり早めても、寝る時間が変わらないと睡眠不足が続くだけですが、先に就寝時間を早めることで、自然と起床時間も早まります。
また、夜は自分の行動をコントロールしやすいため、スマホを手放すなどの工夫を取り入れることで早寝を習慣化しやすくなります。
まずは寝る時間を決め、それを守る意識を持つことが健康的な生活リズムを作る第一歩です。
早起きは良い習慣とされていますが、その前提として十分な睡眠があってこそ効果を発揮します。
無理な早起きではなく、まずは早寝を意識して生活リズムを整えることで、自然と毎日を元気に過ごせるようになるはずです。
ぜひ今夜から試してみてはいかがでしょうか。